世の中には色々な資格がありますが、外構にまつわるちょっと気になる資格をご紹介します。

ブロック塀診断士とは、ブロック塀の危険個所の調査を行い既に設置されているブロック塀の安全性診断業務を行う技術者です。地震等における災害の防止やリフォーム需要に対応しています。ブロック塀診断士は、既設のブロック塀等の性能評価を行い、地域の行政との緊密な連携のもとにブロック塀等の危険個所の改善の為の指導を行います。地震・台風におけるブロック塀等の災害を防止することを目的として制定された制度です。

高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 お庭の窓口(転職情報)編集部

お庭の窓口転職情報の編集部です。 社内の造園・外構のプロたちから助言をいただきつつ、皆様に有益な情報を提供できるように頑張ります。

目次

ブロック塀診断士の仕事は?

ブロック塀の設置後、年数が経過したブロック塀は、内部の鉄筋の錆やセメントの劣化が進んでいることが多く強度が落ちていることが多くあります。その結果、建築基準法に定められた強度を満たせないブロック塀が多くなるため、最悪の場合、倒壊などが原因で、事故に発展することもあります。そのような事故を未然に防ぐため、一定の基準を満たしたブロック塀かどうかをブロック塀診断士が調査しています。

ブロック塀診断士

試験概要

受験資格

下記いずれかの有資格者

1級2級建築士、1級2級建築施工管理技士、1級2級土木施工管理技士、1級2級造園施工管理技士、1級2級タイル、左官、ブロックの技能士、建築コンクリートブロック工事士、1級2級エクステリアプランナー

講習試験内容

講習科目 内容
1 ガイダンス 特別研修講習会の概要説明等
2 組積造(Masonry) 組積造の特徴・動向等
3 ブロック塀の診断
  3-1 概説
  3-2 診断のための基礎知識
   3-2-1 法令・設計基準等
診断における基礎知識
①建築基準法
②建築学会・ブロック塀設計基準
   3-2-2 構造及び配筋指針・施工基準等
①建築学会・ブロック塀配筋指針
②建築学会・JASS7
   3-2-3 使用材料

 


   3-2-4 ブロック塀の現状
①コンクリートブロック
②鉄筋
③コンクリート・モルタル
④フェンス
⑤その他
①既存塀の実態
②危険塀の実態
  3-3 診断方法
   3-3-1 一次診断
迅速性、簡便性を優先した簡易診断法
   3-3-2 二次診断 「危険度判定基準」を用いた二次診断方法の実施と調査票の診断票の作成
4 資格審査用修了試験
四肢択一による修了試験(20問)
(テキスト参照可)

受験申込・問合せ

公益社団法人 日本エクステリア建設業協会
〒111-0052 東京都台東区柳橋1-5-2 ツネフジビルディング5階
電話番号:03- 3865-5671
http://jpex.or.jp/

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